Nibrollニブロール プレミーティング「making of Nibroll」@代官山17(ディセ)


普段行く事のない、代官山にてNibrollの新作プレミーティング1回目。ちょっと早く着いたので周囲を軽く歩いて回ったけど、GW中という事もあってか気持ち悪いぐらい人が多かった。ここ数年で知名度上がったから、遠くからも来てるんだろうな。どのぐらい見に来てる人がいるのかなぁと思いながらディセの中に入ってみると、結構いた。40人ぐらいかな。ガラス張りで明るいスペースに大きなTV1つ、円卓1つ(ここにNibrollのメンバーと司会役の人が座る)。そのすぐ後ろにベンチのような席が5〜6列あってここが客席。予約の人から座っていって、立見もいた。
来年?の本公演に向け徐々にスタートしてるといった感じの今日のミーティング。まず、最近発売したみたいのNibroll映像集DVD(「林ん家に行こう」から、「ドライフラワー」までダイジェストで収録。¥3000)を大きなTVで見ながらこれまでの公演を振り返る。「ノート」をドイツでやってすごいスタンディングオベーションを受けた時の事とか、あまりダンステクニックを使わない事をよく指摘されるから「ドライフラワー」では意識的に使ったとか(この作品は嫌いという姉・矢内原美邦(振付)と、俺は気に入ってるんだけどという弟・矢内原充志(衣装)との意見のぶつかりあいが面白かった)、それぞれの作品の根底にあるテーマとか、いろいろと面白かった。時間はだいたい約90分ぐらい。まだ新作についての具体的な話がないのは残念だったけど、全てのメンバーの顔や声、会話が見れて親近感が湧いた。今日の美邦さんはなんか大人っぽくてかっこよかったなぁ。ブログで見せる面白い一面や、アフタートークなんかでのまとまりのないトークとは違い、真剣な感じが伝わってきた。最後、世界を1つと捉えるかどうかで、司会の人と矢内原姉弟で対立。この対立トークが熱かった。そこで聞いた伊藤剛さんのロシアとアフリカの面積の違いの話に感心した。よく見るメルカトル図法の地図ではアフリカよりもロシアが1.5倍ぐらい大きく見えるのだが、実際の面積はロシアの方がアフリカの2/3しかないのだそうだ。メルカトル図法の錯覚。TVなんかの影響も大きいかもしれないけど人間って無意識的に変な固定観念に縛られたり捉われたりしてるんだなとあらためて思った。本公演はまだまだ先だけど、それまでに準備公演(6月末@横浜STスポット)やワーク・イン・プログレス(8月@妻有トリエンナーレ)があり楽しみはたくさん。変化の過程を楽しみつつ、たどりつく最終形つまり本公演がますます楽しみになってきた。
終わった後、即売会の方へ。Nibroll about streetの洋服がたくさんと、あとはDVD3点を販売してた。服はTシャツ以外ほとんど女性ものなので見てもしかたなく、DVDの方を2点購入。さっきのミーティングで使ってたこれまでの作品の映像集と昨年吉祥寺シアターでやった「3年2組」のDVDを買った。「3年2組」は特別に脚本付き。おまけにその場で、矢内原美邦さんがサインまでしてくれた。嬉しい。会場を後にして、ちょっと後悔したのは、サインの後に握手もしてもらえば良かったなぁと。それと、ああいう時に自分の事を覚えてくれるような気のきいた一言が言えればなぁとも思った。本人前にするとなかなか言えないんだよね。


Nibroll  http://www.nibroll.com/
矢内原美邦の毎日が万歳ブログ  http://www.nyyg.com/mikuni/
●妻有トリエンナーレ  http://www.echigo-tsumari.jp/



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