MCR EXPO 06S「シナトラと猫」@下北沢駅前シアター

昨日とセットは同じ。多少リンクする違う3つの話をそれぞれ1日限りって凄いよなぁ。脚本書くのも、やるほうも大変だし、稽古やって本番1回きりかい?って。元々1つだった話を収まりが悪くて三分割したとか?いやぁ、普通に考えて見合わないよな。好きな事を好きでやってるって事でしょ。うらやましい。今日は昨日に比べストーリー色はかなり弱く、笑い全開で突っ走る。昨日だってかなり笑ったが、今日は腹をかかえて笑うというか、上半身がおもいっきり反応しちゃうみたいな感じ。バカ笑いを何度かした。お芝居のように見せかけておもいっきり本気ビンタされたり、ありがちだけど話の流れで、いきなりものまねやってよって振られたり(いきなり振られて、素でうろたえる姿に爆笑)、あと、脚本がきちんとあったうえでやってるのかアドリブや即興でやってるのかわからないけど稽古の段階では知らされてなかった展開をいきなり本番で振られちゃったみたいな感じの部分が何度かあった。お芝居という括りの中ではあまりありえないアドリブや即興的要素。驚きの反応と、なんとかくぐり抜けていく対応が見てて面白い。あと未来や過去を見る事の出来る子がいるのだが、頭抱えてうめきながら、「未来が見える、、、あ何かが見える、、、」とか言いながら6人ぐらいいる役者の実際にあった笑い話を暴露していったりしたのにも笑えた。顔赤くして「えっ、それ言っちゃうの?」ってかなり恥ずかしい思いしてるような笑い話連発。そういえば、「シナトラと猫」っていうタイトルの意味がわかった。1話目の主役が椎名、2話目が虎雄、今日が猫。3つつなげると、椎名・虎雄・猫、、しいな・とらお・ねこ、、、しなとらとねこ。多少無理はあるけど、まぁ”☆よくできました☆”ぐらいかな。
空き地に居付いてる野良猫(男の人がそのまま普通に服着て猫の役をやってる。男がやってるけど実はメス猫。)。客にぺこぺこする事に嫌気がさし、仕事や家庭を捨てその猫をかわいがっている男。空き地に遊びにくる子供達。いつも一人取り残されるカギっ子の宮本。猫とおじさんとカギっ子。さびしいようで、そうでもない3人のへんてこな関係。自由ってこういう事かと、ふと思う。猫がおもいっきり醒めているのもよかった。のどをごろごろやられて、別に気持ちよくなんかないんだけど、とりあえず少しは喜んだ顔もしてやるかみたいな感じで。人間関係でもそういうの良くあるもんなぁ。猫の方がよっぽど達観してて、反発してもいい事ないだろうから甘んじて受けてやるかみたいな優しさというかあきらめというか。男は男で、それほどなついてもない猫をただただ面倒を見ていたりする。結局人間なんて勝手なもんだけど、見返りなんて求めない一方通行みたいな3人の関係を自分とだぶらせながら見ていた。
天然の伊達香苗、醒め醒めな黒岩三佳、気の強い上田楓子、ぶりっこな山田奈々子。4人の女優、それぞれに持ち味がはっきりと分かれてて、ピンでも面白いが絡みがまた面白かった。今日もまたガンダムネタあり。さりげない昨日と違って今日は炸裂。というかやりすぎ。かなりメジャーなジェットストリームアタックねた。面白いけどちょっと長くて間延びしてた。でも「ガンダムは僕が一番うまく動かせるんだ、、、」って名セリフをアムロさながらに言うのには思いっきり笑った。次は、6/21に中野スタジオあくとれで番外的なドリルチョコレートの公演。いつもとどう違うのか、この目で確かめよう。


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